・部下が伝えた通りに動いてくれない…
・部下がどんどん離れていく感覚がある…
という人へおすすめの本です。
優秀な成績でスピード出世して、マネージャー(管理職)になったけど、部下が思うように育たない…と悩んでいる人は世の中にたくさんいます。
今回紹介する『部下をもったらいちばん最初に読む本』では、優秀なマネージャーになるためのリードマネジメントというスキルについて書かれています。
リードマネジメントの技術は下記5つです。
・リーダーシップの技術
・個人の成長支援の技術
・水質管理の技術
・委任する技術
・仕組み化する技術
管理職全体に言えることが書かれていましたが、成果や数字に対する考え方が多く書かれていたので、特に営業職のマネージャーが読んだほうがいいと感じた本でした。
著者:橋本 拓也
出版社:アチーブメント出版
この記事では、私が特に大事だと思った考え方を3つ紹介するので、部下育成に悩んでいる管理職の人はぜひ参考にしてみてください。
2025年1月現在、Amazonレビュー130件以上、星4.6の高評価ビジネス書だよ!
私は管理職になってから数年経ってこの本を読んだけど、もっと早く読んでおけばよかった…と後悔したよ…!
「あなたのような部下」は作れない
あなたのような優秀なプレイヤーを作ることができれば、チームとして超優秀な成績を残せると思っていませんか?
「君のような部下をたくさん作って、チームで結果を出してくれ」なんて言われてマネージャーになってない!?
それが悲劇の始まりだよ…!
優秀なプレイヤーはマネジメントを受けていない
優秀なプレイヤーは、過去に上司からマネジメントを受けた自覚がありません。主体的で、前向きで、勉強熱心で努力家なプレイヤーが目覚ましい成果を出して、スピード出世します。
優秀なプレイヤーは放任しても結果を作れるから、マネジメントをしなくていいときが多いよね…!
期待値を「自分」から「相手」へ
メンバーへの期待値を「自分と同じところ」に設定していませんか?
「そのくらいできて当たり前だろう」と、あなたを基準に考えてしまうと、できなかったときにイライラしたり、自分と比べて足りないところばかりに目が行ったりしてしまいます。
期待値のラインを相手に合わせましょう。出社してくれて、毎日真面目に仕事に取り組んでくれていることを期待値のラインとしてみてください。
優秀なプレイヤーの当たり前は、世の中の当たり前よりかなり上にあるから…!!
プレイヤーとしては優秀な人がやりがちな7つの習慣
プレイヤーとして優秀だった人がマネージャーになってやってしまいがちな7つの習慣があります。
今すぐやめるべき7つの習慣
1.相手を批判する
2.相手を責める
3.相手を罰する
4.相手を脅す
5.相手に文句を言う
6.相手にガミガミ言う
7.相手を褒美で釣る
これらをやってしまっている人は今すぐやめましょう。
「自分が正しく、相手が間違っている」「相手をコントロールできる」という考え方が背景にあります。
外的コントロールってやつだね…短絡的にやってしまいがちだから気をつけないと…!
7つの身につけたい習慣
今すぐやめるべき7つの習慣をやめて、逆に身につけたい習慣が7つあります。
1.傾聴する
2.支援する
3.励ます
4.尊敬する
5.信頼する
6.受容する
7.違いを交渉する
やめるべき習慣は全て相手をコントロールすることを目的としたものでした。身につけたい習慣は、「私が」という主語になっています。
どれもなんとなくわかると思いますが、「7.違いを交渉する」は私もすぐに飲み込めなかったので、少し深掘りします。
「私はこう考える」「我々はこうしてほしい」というふうに、チームや組織としての考えや実行してもらうべきことを伝えます。
1.〜6.も同じように自分自身に矢印を向けて、あなたがどうするべきか考えましょう。
期待値は相手に合わせるけど、習慣は主語を自分にするんだね!!
優秀なマネージャーは時間軸が違う
私がこの本を読んで、この感覚が全くなかった…と反省した時間軸について紹介します。
時間軸が短いマネージャーが考えること
・「自分でやったほうが早い」と考えてしまう
・メンバーを無能扱いしてしまう
・お客様に迷惑をかけたくない
これらを考えたとき、スピード感、成果、確実性のどれをとってもあなた自身でやったほうが早いことはわかりますし、労力が何倍もかかることもわかります。
ただそれは、「今」「今月」「今週」という短い時間軸で考えたときの話です…。
「3年後の自分」をイメージする
1年後、3年後、5年後と時間軸を伸ばして考えたとき、先ほどの「自分でやったほうが早い」というような結論になるでしょうか?
全てあなたがやってしまうと、3年後も同じことをやって同じ成果しか出せません。人を育てることができれば、あなたはもっと大きな仕事ができるでしょう。結果として収入が増えたり、役職や責任の範囲が広がったりすると思います。どちらの3年後が欲しいですか?
「自分でやったほうが早い」はすごく手前のことしか考えてないんだ…反省…!
まとめ
プレイヤーとして優秀で、スピード出世してマネージャーになったけど苦戦している…という人へおすすめのビジネス書『部下をもったらいちばん最初に読む本』を紹介しました。
本書はこの記事で紹介した以外にも…
・マネジャーがメンバーから勝ち取るべき「尊敬」と「信頼」
・自立したメンバーを育てるためにマネジャーがやるべきこと
・上手にメンバーへ委任するための5つのポイント
など、管理職が知りたいノウハウが詰まっています。
プレイヤーとして優秀だったなら、やり方さえわかればマネージャーとしても優秀になれるはずだよ!!