・企業が中途採用で求める人材は?
・企業が中途採用でいらない人材は?
・「求める人物像」に当てはまっていないけど応募していい?
という疑問を解決する記事です。
新卒採用と中途採用では、企業が求める人材は違います。
特に30代で転職を考えている人は、20代とは求められていることが異なることを理解した上で書類作成や面接に臨みましょう。
この記事では、さまざまなランキングから企業が中途採用で欲しい人材といらない人材を考察します。さらに、「求める人物像」に当てはまっていない求人に応募しても大丈夫?という疑問にも答えます。ぜひ参考にして、転職活動を成功させましょう。
企業が中途採用で求める人材を理解してから面接に挑もう!!
企業が欲しがる人材ランキング3選
企業が中途採用で欲しい人材を3つのランキングから考えていきます。
あなたに当てはまっている項目があれば、積極的にアピールに使いましょう。逆に、あなたが武器だと思っているところがランキング圏外であれば、見せ方を変えるなど転職活動の作戦を考え直しましょう。
人間性に関する項目が上位!
帝国データバンクが2022年に実施した「企業が求める人材像についてアンケート」によると、中途採用をメインとしている企業が求める人物像は、
1位「意欲的である」41.8%
2位「コミュニケーション能力が高い」41.2%
3位「真面目、又は誠実な人柄である」34.5%
4位「素直である」33.6%
5位「専門的なスキルを持っている」24.4%
となっています。
人間性に関する項目が上位にきていることが分かります。中途採用だと、専門的なスキルや経験を最重要項目と考えてしまいがちですが、「意欲的」や「真面目」など、働き方に関する項目をアピールした方がいいかもしれません。
やっぱりコミュニケーション能力が重要!
株式会社インテリジェンス(現パーソナルキャリア)が2014年に中途採用担当者1,000人に対して実施したアンケートによると、中途採用で重視する能力は、
1位「対人理解力」24%
2位「協調性・柔軟性」18%
3位「伝達・説明力」17%
4位「論理的思考力」16%
5位「達成志向」10%
となっています。
言葉は違いますが、先ほどのランキングと同様に職場に馴染んだり顧客の要望を汲み取ったりといったコミュニケーション能力が重要視されていることが分かります。
実際に私が採用担当をしていたときも、ほかの面接官が気にしていた部分はコミュ力や協調性だったよ!
ITエンジニアもコミュニケーション能力が必須!?
株式会社ウィルオブ・ワークが2022年に全国のITエンジニア採用決裁者100名を対象に実施した「中途ITエンジニアの採用実態調査」によると、エンジニアに求める定性要素は、
1位「コミュニケーションスキル」36%
2位「ビジネスマナー」34%
3位「協調性」26%
4位「問題解決能力の高さ」22%
5位「ロジカルシンキング」20%
となっています。
思考力が求められそうなITエンジニアでも、まずは会社で働くためのヒューマンスキルが求められていることが分かります。
もちろんエンジニアとしてのスキルは最低限ありつつ…という回答が含まれていると思います。エンジニア転職でコミュニケーション能力があれば転職活動で無双できそうです。
中途採用でいらない人材の特徴3選
ここでは、中途採用でいらない人材の特徴を3つ紹介します。
どれも意識しないと面接で出てきてしまう部分なので、もし心当たりのある人は直せたら直したいですし、すぐには難しければ出てこないように意識しましょう。
コミュニケーション能力が低い
新卒と違って手取り足取り教育してもらえない中途採用社員は、自ら積極的にコミュニケーションを取らないといけません。
最初の1ヶ月以内であれば、どんな質問をしても「入社したばかりだからね」で済まされます〜中略〜中途入社の場合、何を聞いても許される期間は限られています。とにかく早めに聞くことが肝心です。
「転職2.0」著者:村上臣 出版社:SBクリエイティブ
周りの人から助けを借りて成果を出すための土台を作りができないと、「いらない人材」になってしまいます。
他責思考
私はちゃんとやってたんですけど……
できない(できなかった)理由を他人や環境のせいにする人を企業は欲しがりません。
失敗を繰り返さないために改善して仕組みを作るなど、失敗を糧に自分にできることを考えて行動しようとしない人は「いらない人材」です。
プライドが高い
僕だったらもっとできますけどね!
謙虚さがない人は人間性を疑われ、協調性がないと判断されてしまいます。無意識に反論してしまっている人は注意が必要で、すでに社内でも「あの人はプライドが高くてやりにくい」と言われてしまっている可能性もあります。
「プライドが高い」ことが有効な場面で「プライドが高い人」を演じることができる分にはプラスですが、ただプライドが高いだけではいいことはあまりありません。
求める人物像に当てはまらないけど応募していい?【採用側の体験談】
転職活動をしていると、なかなかあなたが思うような求人に出会えません。それでもやっといいなと思える求人を見つけて、いざ応募しようと思ったときに「求める人物像」に当てはまっていないっぽい…となったらあなたは諦めますか?
ここでは、「求める人物像」に当てはまっていないときに諦めた方がいいのか、諦めずに応募した方がいいのか解説します。
応募条件であればNG!
「応募条件」と「求める人物像」は違うので、応募条件を満たしていれば可能性はあります。
例えば資格がないと仕事にならない場合は資格所持が応募条件であることが多いので、その資格がない場合は応募を見送りましょう。
「求める人物像」に合致していなくても応募するべき!
「応募条件」は満たしているけど、「求める人材像」の条件には合っていない気がする……。
求める人物像とだけ書いてある場合は、当てはまっていないと思っても諦めずに応募してください。
採用活動を経験した身からぶっちゃけると、「求める人物像」なんて採用担当者によって異なります。
会社として「求める人物像」を言語化して社内共有できているところなんて、まずないと思います。
私が経験した採用面接では「交渉力がある」人物を求めていたけど、最終的に採用された人は交渉未経験でしたが、人間性を高く評価されていたよ!
寄せる努力はするべき!
当てはまっていないと思っても応募書類や面接では「求める人物像」に寄せる努力をして損はありません。
例えば先ほどの「交渉力がある」に当てはまっていないと思っても、社内での交渉(調整)でもいいですし、プライベートで家電量販店に対して価格交渉した経験でもいいので、「交渉力がある」エピソードを入れましょう。
洗濯機が欲しくて、価格.comを見たら◯万円だったので、それより安い◯万円を目標に家量販店で交渉しました。
交渉の際に考えたことは次の3点です。
①その家量販店の決算月に合わせて来店した。
②売上を伸ばしたいと思っているやる気のある店員を見つけて交渉した。
③仲良くなった方が値引きしてもらいやすいと考え、店員との共通点を探した。
こんな感じで、プライベートでも「交渉力がある」アピールをすることは可能です。
仕事の中だけに絞らずに、趣味や子育てで「求める人物像」に寄せるエピソードがないか考えてみてください。
・圧倒的な求人数と評判
・日曜も面談可能
まとめ
企業が求める人材を3つの調査ランキングを元に紹介しました。
30代で転職を考えている人は、20代とは求められていることが異なることを理解した上で書類作成や面接に臨んだ方が採用率は上がります。
逆に、中途採用でいらない人材の特徴を3つ紹介したので、それらに当てはまらないように注意してください。
企業が中途採用で欲しい人材いらない人材を理解してから面接に挑もう!!
企業が中途採用で欲しい人材いらない人材に関するよくある質問
企業が中途採用で欲しい人材は?
職場に馴染んだり顧客の要望を汲み取ったりといったコミュニケーション能力が重要視されています。
企業が中途採用でいらない人材は?
「コミュニケーション能力が低い」「他責思考」「プライドが高い」人は企業にとっていらない人材です。
求める人物像に当てはまらないけど応募していい?
「応募条件」ではなく「求める人材」であれば、当てはまっていなくても応募する価値はあります。