2024年8月現在、Amazonレビュー4,000件以上で評価4.6、「価格」について考え方を改めさせられる一冊!
著者:西野亮廣
出版社:幻冬舎
キングコング西野さんが書いたビジネス書ですが、内容は凄くわかりやすく気づきがたくさんありました。
この記事では、その中でも「売る」ことについて、考え方を現代版にアップデートするという点に絞って紹介したいと思います。
たくさん売れない時代
2022年の日本の出生数は80万人を割ったことで、当たり前ですが20年後の20歳の日本人が80万人以上になることはありません。
お客さんが減少していく危機的状況で、考えなければいけないのは、「150円で売っているおむすびをどれだけ多く売るか」ではなく、「150円で売っているおむすびをどうやって300円で買ってもらうか」ということです。
そのために、
自分以外の何かに働かせる『脱・労働集約型』
たくさん売らなくてもいいビジネスモデルを構築する『脱・完売思考』
が必要で、考え方や著者の経験などが詳しく書かれています。
「機能」と「意味」で価格が決まる
トヨタに「意味」はない
車の「機能」ってなんだと思う??
車に求める機能は、
移動手段としての快適性
たくさん移動できる燃費
人や荷物をたくさん載せられる
などがあげられます。トヨタの車はその「機能」を売りにして300〜400万くらいで販売しています。
じゃあ車に求める「意味」って何だと思う??
ランボルギーニに「機能」は求めない
ランボルギーニは1台3,000万くらいするらしいですが、「機能」は大したことありません。
ドアが縦に開く
350㎞のスピードで走れる
どちらも不要な「機能」に感じます。
でも3,000万出してランボルギーニを買う人はいる!
どうしてだと思う??
「意味」とはステータス!
ランボルギーニは「意味」で売っています。
「意味」とは、「ランボルギーニを眺めながらお酒を飲む俺かっこいい」とか「ランボルギーニ持ってるんです、すごいでしょ?」というステータスを指します。
ランボルギーニは「意味」で売っているんだね!
「機能」ではなく「意味」で売る
「意味」で売るためには?
「機能」ではなく「意味」で売れるのはどうしてだと思う??
「意味」で売るためには、みんなが知っているけど持っている人が少ない状況を作ることが重要です。
価格=認知度−普及度
本書で例として「モナリザ」が紹介されています。「モナリザ」は全世界の人が80億人が知っているけど1枚しかないから価値が高いのです。
2022年のトヨタの販売台数は100万台以上!
ランボルギーニは何台だと思う??
2022年のランボルギーニの販売台数は、9233台です。トヨタの100分の1以下です。
でもランボルギーニって聞いたことありますよね?高い車でしょ?って知ってますよね?
価格=認知度−普及度
ランボルギーニが高い理由はわかったけど、普通のサラリーマンはどうしたらいい?と思ったあなたは続きをどうぞ。
「意味」は「あなた」に付ける
薄利多売はなぜ起こるのか?
なぜ薄利多売をしなければいけない状況になっているか、理由はあなたも理解している通り「価格しか比べるところがないから」です。
新しい「機能」を追加して新商品を出しても、競合他社が同じような「機能」を追加することもありますが、問題はそこではありません。
顧客はそこまでの「機能」を求めてない
15,000円の炊飯器と18,000円の炊飯器、どっちで炊いたご飯か当てる自信ある??
たぶんどちらの炊飯器で炊いたご飯も美味しいです。そのくらい日本の技術は行き切っています。
そうなると、顧客は「価格」しか比べるところがなくなってしまい、薄利多売の状況が生まれます。
「あなた」から買いたい人を増やす
本書では「応援」や「支援」と表現されています。
価格を比べる「顧客」ではなく、あなたを応援したい「ファン」を作って増やしましょう。
「ファン」の作り方、増やし方は本書に書かれているのでぜひ読んでみて!!
まとめ
西野亮廣さんの著書『夢と金』を紹介しました。
Amazonレビュー2500件以上で評価4.7、価格について考え方を改めさせられる一冊をぜひ読んでみてください!