・中途採用社員(キャリア採用)が使えなくて困っている
・自分が使えない中途採用社員にならないか不安
という人へおすすめの記事です。
株式会社マイナビが2023年1~7月に中途採用を行った企業の人事担当者を対象に実施した「中途採用実態調査(2023年)」によると、企業が中途採用を実施した理由は「即戦力の補充」が48.1%で最多でした。
即戦力として期待される中途採用社員だからこそ、「使える」「使えない」「期待外れ」といった評判がすぐに社内に行き渡ってしまうんだね!
中途採用社員(キャリア採用)が使えない理由
そもそもミスマッチ
会社が求める人材と中途採用社員の強みがミスマッチだと、能力が発揮されずに「使えない」と言われてしまいます。
・求める人物像が適当
・欠員募集で急いでいた
・面接した人が無能
といった理由が考えられ、この場合は中途採用社員本人というよりは採用した側に問題があります。
期待値が高すぎる
中途入社して3ヶ月も経たないうちに干された……。
仕事は期待以上が期待以下かによって、できるできないが決まってくることが多々あり、期待値が高いとそれだけ求められる結果も高くなります。
前職の実績や面接時の話などが入社前に過度な期待となって膨れ上がってしまうと、そのハードルを超えることは容易ではありません。
どんなに優秀な人でも入社して3ヶ月は慣らし期間で結果を求めちゃダメだよ!
コミュニケーション能力が低すぎる
新卒と違って手取り足取り教育してもらえない中途採用社員は、自ら積極的にコミュニケーションを取らないといけません。
最初の1ヶ月以内であれば、どんな質問をしても「入社したばかりだからね」で済まされます〜中略〜中途入社の場合、何を聞いても許される期間は限られています。とにかく早めに聞くことが肝心です。
「転職2.0」著者:村上臣 出版社:SBクリエイティブ
周りの人から助けを借りて成果を出すための土台を作りができないと、「使えない中途採用社員」になってしまいます。
何でも前職と比べる
前職ではこうやってました!
と言って新しい会社に馴染む努力ができない人は使えないと思われがちです。
前職のやり方に固執したり、過去の栄光を引きずったりしているうちに周りから「使えない」というレッテル貼られて、挽回が難しくなります。
ポータブルスキルが乏しい
自由に持ち運びができる能力や知識をポータブルスキルと言います。
厚生労働省では、ポータプルスキルについて「業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」と定義しています。
中途採用社員が転職先で活躍するためには、いかにポータブルスキルを持っているかにかかっているのに、それが全くない場合は厳しいです。
やる気がない
転職してゴールだと思っていて、やる気がない中途採用社員も存在します。
入社するまで(又は試用期間が終わるまで)は一生懸命だったのに、それ以降はやる気が一切ないパターンです。働かないおじさんまっしぐらです。
使えない中途採用社員に対してできること
期待しすぎない
入社前から過度な期待をしないようにしましょう。
いくら優秀な人でも3ヶ月はかかると思って、広い心で受入てください。
期待しずぎず、あまりプレッッシャーをかけずに本来の能力を発揮できる環境を作ってあげましょう。
使えるリソースを整理する
こういう目標を達成してもらいたいので、このリソース(ヒト、モノ、カネ、時間)を与えますという形で整理してあげてください。
どこまでの権限があるか手探りの状態ではなかなか結果も出せません。
言い訳させないっていう裏の目的もあるけどね…!
誰とコミュニケーションを取っておいた方がいいか、どの部分に注意した方がいいかも合わせてアドバイスしておくとより動きやすくなります。
評価基準を共有する
いつまでにどのような成果を求めているか、それによってどの程度評価するかを共有しておきましょう。
評価基準は会社によるので、前職では評価されていたことが評価されなかったりします。
評価されないことに時間をかけてしまわないように、この会社ではこういう部分が評価されるという物差しを示してあげてください。
この会社ではこの部分は評価されないのか…!
適性を見極める
得意不得意を見極めて、得意な部分を任せることで成功体験を積んでもらいましょう。
この会社では通用しない……。
と自信を失ってしまうと能力は極端に下がってしまい、双方にとって良くありません。
できていない部分だけでなく、できている部分を見つけて、活かせる仕事を割り振って自信を付けさせてください。
コミュニケーションをとる
コミュニケーションをとること
コミュニケーションが取れる場を提供すること
を考えてみてください。
本来であれば中途採用社員自らコミュニケーションを取ってもらいたいところですが、戦力になってもらわらければいけない場合はそうも言ってられません。
ストレスがなるべく少ない状態で仕事に取り組めるように「心理的安全性」の確保も必要になります。
使えない中途採用社員を面接時に見極める方法
ミスマッチになっていないか
・入社してどのような業務がしたいか
・どのような業務であなたの強みを活かせそうか
など、業務内容についてどの程度理解しているか質問してみましょう。
認識のズレを発見することで、ミスマッチを防ぐことができるよ!
コミュニケーション能力があるか
自己RPや志望動機、現職の話などは準備している内容なので、そこではなかなかコミュニケーション能力が分かりません。
1間1答ではなく、1つの質問に対して深堀していくと、日常会話のようになっていくのでコミュニケーション能力を測りやすいです。
また、フリートークのような形になるように「好きなことは何ですか?」などとても広く捉えられる質問を敢えてしてみてもいいでしょう。
過去の実績ではなく未来の話をする
過去にどれだけ実績を出したかではなく、これから先、その経験を活かしてどれだけ貢献してもらえそうか聞いてみましょう。
〇〇という能力を活かして〇〇で貢献したいと考えています!
というように、未来の話をするとその人が持っているポータブルスキルを把握しやすくなります。
入社したら〇〇に挑戦したいです!
というような熱意を感じることができれば、転職をゴールとせずに入社してからもやる気を持って働いてくれそうか見極めることができます。
あなたが「使えない中途採用社員」になってしまったら…
前職は捨てる
前職を引きずっていてもいいことはありません。
前職の経験を活かして活躍できるのであればとっくに活躍しています。
現状それが難しいのであれば、前職は捨てて新たな気持ちで学び直しましょう。
コミュニケーションを積極的にとる
仕事はやはりコミュニケーションで左右されます。
同じミスをしても許される人もいれば許されない人もいるでしょ?
組織に属して人と働くのであれば、コミュニケーションを取って相手を知り、あなたを知ってもらいましょう。
再転職で仕切り直す
短期間で2度の転職は良い印象ではありませんが、ミスマッチを認めてあなたの能力が活きる会社を探してもいいかもしれません。
20代であれば数回の転職はそこまで重く受け止められませんが、30代になってくると1回の転職をより慎重にやる必要があります。
まとめ
中途採用社員(キャリア採用)が使えない理由とそれに対してできること、あなたが使えない中途採用社員の場合にやるべきことを解説しました。
中途採用社員(キャリア採用)が使えない理由は6つありました。
・そもそもミスマッチ
・期待値が高すぎる
・コミュニケーション能力が低すぎる
・何でも前職と比べる
・ポータブルスキルが乏しい
・やる気がない
それに対してできることは、5つあります。
・期待しすぎない
・使えるリソースを整理する
・評価基準を共有する
・適性を見極める
・コミュニケーションを取る
中途採用は本人も取る方も難しい部分はあります。
生産性を上げられるように、お互いが努力していくことが大切です。
使えない中途採用社員に関するよくある質問
使えない中途採用社員に対してどうすればいい?
中途採用社員に対して「期待しすぎない」「使えるリソースを整理する」「コミュニケーションを取る」などがあります。
即戦力としてプレッッシャーもかかっている中ですぐに活躍する難しさを理解した上で、環境を整理してあげましょう。
働かないおじさん(中途採用社員)はどうしたらいい?
諦めましょう。すでに手遅れです。入社された方の負けです。
使えない中途採用社員を面接時に見極められる?
過去の実績ではなく未来の話をするなど、質問によってある程度見極めることは可能です。