・会社との交渉のポイントを知りたい!
・話題になった「ヤマト運輸の1人ストライキ」って失敗?
という人へおすすめの記事です。
ヤマト運輸の1人ストライキとは?
2024年8月19日、ヤマト運輸の兵庫県尼崎市内の倉庫で勤務している男性業員(55)が熱中症対策が不十分だとしてストライキを行い、東京都港区の同社本社前で街宣活動をして、話題となりました。
40°Cを超える倉庫での作業に対し、ヤマト運輸側が行った対策としては、
・塩あめの配布
・業務用扇風機1台の設置
・スポットクーラー2台の設置
・ウォーターサーバーの設置
のみでした。男性は団体交渉を行い、設備の追加などの改善する約束を得ましたが、納得できずに1人ストライキを決行しました。
本記事作成時点では結論は出ていませんが、ヤマト運輸側は「個別の事案についてのコメントは差し控えさせていただきます」と回答しているとのことです。
今回はこのニュースを参考に、会社との交渉についてのポイントを紹介するよ!!
会社との交渉のポイントは?
・グレーを目指す
・目的を忘れない
・感情的にならない
グレーを目指す
交渉とは白黒はっきりすることではありません。
お互いが歩み寄り、win-winになることを考えなければいけません。
「ヤマト運輸の1人ストライキ」では、結果的に企業へ悪いイメージが付いてしまい、ヤマト運輸は損をすることになりました。
熱中症になってしまうかもしれないという男性側の主張はもっともですが、熱中症対策をすることにより企業側のメリットを押し出すことができれば、このような結果にはならなかったかもしれません。
佐川急便は空調服を支給している
同業の佐川急便は、2020年に空調服の支給を開始しており、今回のヤマト運輸のニュースを受けて評価が上がる形となりました。
もしヤマト運輸とストライキした男性が歩み寄った交渉ができたら、企業のイメージアップに繋げられたかもしれないね!
↓こちらの本では、グレーな交渉についても書かれているので、気になった方は読んでみてください。
目的を忘れない
交渉は予期せぬ方向に進んでいくことがあるため、あなた自身のゴールを見失わないことが重要になります。
「ヤマト運輸の1人ストライキ」では、ストライキした男性の本当の目的は分かりませんが、もし「熱中症にならないような環境で働きたい」のであれば、少し遠回りになってしまったように感じます。
「全社の調査」を求めているようなので、個人の話ではなく会社の改革を目指しているのかな?
感情的にならない
感情的になってしまうと、目的を忘れ、相手の目線に立つことができずに、冷静な交渉ができなくなってしまいます。
そっちがその気なら…もっと暴れてやる…!!
というように、相手の態度や発言によって怒りを爆発させてしまうと、そこからwin-winを目指すことは困難となります。
「ヤマト運輸の1人ストライキ」で、どちらかが感情的になったかどうかは定かではありませんが、団体交渉をすることになった際に倉庫の管理者が倉庫の温度計を取り外したという報道もあるので、そこから歯車が狂っていったのかなと想像できます。
コツは「6秒待つこと」
瞬発的に怒るのではなく、6秒待って、落ち着いてから交渉するといいかもね!
↑この本はAmazonのオーディオブック『Audible』でも聴けます。