20代の若手社員とのコミュニケーションが難しいと思っている30代以上は大勢います。
世代が違えばコミュニケーションの取り方も違うよ!
Z世代の特徴を理解して、仕事を円滑に進めよう!
Z世代とは
概ね1990年代中盤から2000年代終盤、または2010年代序盤までに生まれた世代のこと
(引用:Wikipedia)
実年齢でいうと、2023年現在、1995年生まれの人は28歳なので、20代はZ世代という認識で問題ないと思います。
語源は?
アメリカのジェネレーションZからきており、こは世代を表す世界共通の言葉という認識で大丈夫です。
ちなみに「ゆとり世代」は1987年から2004年生まれと言われていて、日本独自の呼び名となっており、Z世代かつゆとり世代という人も存在します。
読み方はそのまま「ゼットせだい」でOK!
Z世代のコミュニケーションツールは?
株式会社マイナビが2020年に実施したビジネスツールに関するアンケート調査において、「仕事で使用する連絡ツールは?」という質問に対して20代の回答結果を見ると、
メール:約80%
電話(固定電話・携帯・スマホ):約80%
で、メールと電話が同じくらいの使用頻度でした。
しかし、「特に好んで使う連絡ツールは?」という質問にして20代の回答結果を見ると、
メール:約35%
電話(固定電話):約5%
電話(携帯・スマホ):約15%
メッセージアプリ:約30%
という結果になっており、20代が電話よりメールやメッセージアプリを好んでいることが分かります。
Z世代とのコミュニケーションが難しい理由
意味や目的が必要
コスパやタイパを好むZ世代は「効率」をとても気にしています。
これだけのコストや時間をかけたのだから、これくらいの効果はほしいという感じです。
意味や目的(効果やゴール)が見えないことにコストや時間を無駄にしたくないため、
・この仕事にはこういう意味がある
・メモを取ることにはこんな目的がある
というように、無駄話だと思われないようにする必要があります。
プライペートの時間を大切にしたい
Z世代は仕事とプライベートを切り離して考えたいとより強く思っています。
飲み会を平気で断ったり、必要以上に自己開示したりしません。
飲みニケーションで親密度を高めてきた上の世代にとってはなかなか理解しがたく、Z世代とのコミュニケーションが難しいと思ってしまいます。
すぐ検索する
何か分からないことがあったとき、あなたならどうする??
Z世代は上司や先輩に聞くよりもすぐ検索してGoogleに答えを求める傾向にあります。
デジタルネイティブ世代なので当たり前と言えば当たり前ですが、聞いてもらえない、頼ってもらえないとそれだけコミュニケーションを取る機会が減ってしまいます。
時間のムダが嫌い
隙間時間も充実させたいZ世代にショート動画、切り抜き動画や要約動画が流行っています。
数秒、数分で高い満足度を得られるコンテンツとして流行し、企業でもtiktokやYouTube Shorts、Instagramのリールなどを活用しているケースが多くなりました。
隙間時間に雑談などでコミュニケーションを取ってきた世代からしたら「またスマホを見ている」と思うかもしれません。
タバコミュニケーションの減少
厚生労働省による「国民健康・栄養調査(2020年)」では、
20代男性の喫煙率25.5%
30代男性の喫煙率33.2%
40代男性の喫煙率36.5%
となっており、20代の喫煙率は40台より1割以上少ないです。
「タバコミュニケーション」は職場の貴重なコミュニケーションの場となっていたのは昔の話で、現代では難しくなっています。
Z世代とのコミュニケーションで気をつけること
メールやメッセージアプリを利用する
すぐ電話してしまうのは30代以上の人の悪い癖です。
「電話は言語化コストを相手にも払わせることである」と『頭のいい人が話す前に考えていること』(著者:安達裕哉 出版社:ダイヤモンド社)でも書かれています。
Z世代はメールやメッセージアプリを好むというデータも出ているので、すぐに電話をしないように気をつけましょう。
情報開示をする
SNSが当たり前の世代なので、なるべく情報開示をした方がいいです。
たくさんの情報に触れてきたZ世代にとって、隠されることにとても違和感を感じてしまいます。
「いいからやってくれ」
「詳しいことは話せない」
など、指示に従え系上司は特に気をつけてください。
意味や目的を必要としていることを意識してコミュニケーションを取るようにしましょう。
業務外でのコミュニケーションがアリか見極める
2023年の明治安田生命「理想の上司」アンケート調査では、上司との業務外でのコミュニケーションを「必要」とした新入社員は48.7%と意外と高いです。
20~30代の現役社会人は33.4%が「必要」となっていることから、新社会人の方が業務外でのコミュニケーションを必要としていることが分かります。
「Z世代だから」と決めつけるのではなく、その相手が業務外でのコミュニケーションもアリだと考えいるか見極めよう!
考えを傾聴する
検索してでてきた答えではなく、相手がどう考えているか傾聴してみてください。
自分で考えることの重要性を伝えて、自分で考える癖をつけてもらうことができれば、コミュニケーションは活発になります。
自分らしくいられるコミュニティを見つけてきたZ世代にとって、「考え方が全く違う相手」と接する社会に少しずつ慣れることができるように、「違う考え」を優しくぶつけるようにしてみてください。
Z世代に寄り添って時代に合わせる
今流行っているものを敬遠せずに、触れてみるように心掛けてみてください。
tiktokやYouTube Shorts、Instagramのリールなど1度見てみることをお勧めします。
企業もPR活動に利用しているくらいなので、あなたの仕事にとってもプラスになることがあるはずです。
まとめ
Z世代とのコミュニケーションについて解説しました。
Z世代とのコミュニケーションが難しい理由として、
・意味や目的が必要
・プライペートの時間を大切にしたい
・すぐ検索する
・隙間時間を充実させたい
・タバコミュニケーションの減少
を紹介しました。
Z世代とのコミュニケーションで気をつけるべきポイントとして、
・メールやメッセージアプリを利用する
・情報開示をする
・業務外でのコミュニケーションがアリか見極める
・考えを傾聴する
・Z世代に寄り添って時代に合わせる
を紹介しました。
世代が違えばコミュニケーションが難しくなるのは当然なので、「Z世代だから…」と決めつけずに柔軟に対応しよう!
Z世代とのコミュニケーションに関するよくある質問
Z世代とのコミュニケーションの取り方は?
Z世代はメールやメッセージアプリを好むため、電話ではなくメールやメッセージアプリを活用しましょう。
Z世代が飲み会が嫌い?
人によるので見極めてください。2023年の明治安田生命「理想の上司」アンケート調査では、上司との業務外でのコミュニケーションを「必要」とした新入社員は48.7%と意外と高い結果が出ています。
Z世代が嫌がるコミュニケーションは?
意味や目的を開示しないコミュニケーションを嫌がります。「いいからやってくれ」「詳しいことは話せない」など、指示に従え系上司は特に気をつけてください。