↓これらの理由から35歳以上の転職の難易度は高くなっています。
採用枠が少ない
マネジャー候補の求人が多い
転職希望者側の条件が増える
この記事では、「35歳の壁」を越えるためにやるべきことを紹介します。
35歳を一つの区切りと考える人は多いから、「35歳転職限界説」とか「35歳の壁」って気になるよね!
「35歳転職限界説」は古い
「35歳転職限界説」とは
「35歳転職限界説」は、年功序列・終身雇用が当たり前だった時代の言葉で、すでに過去の話です。
終身雇用を前提に組織を作り上げようとした場合、35歳以上で転職しても出世や昇進することが難しくなります。
そもそも転職先を見つけることが難しかったことから、「35歳転職限界説」という言葉が転職市場に浴れて、若いうちに転職しないと身動きが取れなくなると言われていました。
終身雇用の崩壊で転職が当たり前の時代に!
2019年にトヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用を守っていくのは難しい」と発言し、とても話題となりました。
終身雇用の崩壊とも言われましたが、転職が当たり前の時代に突入したとも言えます。
ミドル人材の採用状況
エン・ジャパン株式会社が2017年に実施した「ミドル人材(35歳~55歳)の採用」についてのアンケートでは、直近3年以内で「ミドル人材(35歳~55歳)を採用した」と回答した企業が全体の79%となっています。
これは前述した「終身雇用の崩壊」よりも前の数字で、現在はより多くの企業がミドル人材(35歳~55歳)の採用を積極的に行っています。
「ハイクラス転職」という言葉の流行
「ハイクラス転職」という言葉、最近よく耳にしない??
35歳以上を対象年齢としているハイクラス転職サイトが多く、テレビCMやネット広告などでもよく見ることから、35歳以上の採用活動が活発になっていることが予想できます。
・登録時に審査がある
・30代の転職成功例多数
・プラチナスカウトで特別なオファーがくる
「35歳の壁」は未だ健在!?
「35歳の壁」とは
「35歳の壁」と「35歳転職限界説」はほぼほぼ同義語で使われていますが、転職における35歳は「限界(上限)」ではないが、「壁」は確かに存在します。
「壁」の内容は、採用側の問題や求職者側の問題など様々ですが、人によっては若いうちに転職しておけば良かった…という場合もあります。
採用枠が少ない
30代の求人数は20代に比べて少なくなります。
総務省統計局が2023年5月に2023年1~3月期の労働調査の結果を公表しており、その中に転職者数もありました。
(ここで言う「転職者」とは、就業者のうち前職のある者で、過去1年間に離職を経験した者とされています。)
「1年間の転職者数」
25〜34歳:74万人
35〜44歳:55万人
約20万人、35~44歳の方が動きが少ないことが分かります。
それだけ枠も空かないことになるため、求人数が少ないことも納得できます。
マネジャー候補の求人が多い
35歳くらいの転職となると、企業側が求める人材として「マネジャー候補」の割合が多くなります。
専門性や資格等も必要な場合もありますが、それ以上にマネジメント能力や対人スキルといった業種や職種が違っても使える能力が必要になります。
今まで専門スキルを磨き続けて、別会社では活かせないような場合は、転職活動が少し厳しくなる可能性があります。
転職希望者側の条件が増える
35歳になると譲れない条件が20代の頃より増えているでしょう。
家族構成による勤務地や労働時間、年収や役職など条件が増えると、それだけ転職も厳しくなります。
「35歳の壁」というよりは、年齢を重ねるごとに転職に求める条件が厳しくなるため、壁が高くなっていくという考え方が正しいかもしれません。
転職は何歳まで可能?
株式会社ワクティブが2020年に実施した「企業の中途採用担当者1,000名に対してミドル・シニア層の採用・求人ニーズに関するアンケート調査」において、45〜59歳のミドル・シニア人材の中途採用・求人を今後行っていくと思うかという質問に対して、
「今後もおこなっていくと思う」と回答した割合
「45〜49歳の採用・求人」 90.7%
「50~54歳の採用・求人」 73.3%
「55〜59歳の採用・求人」 60.7%
という結果となっています。
現代では自社で育成するよりも即戦力を求める傾向が強くなってきているため、年齢に関係なく求めるスキルを持っている人を採用したい企業が増えています。
「35歳の壁」を超えるためにやるべきこと
転職の軸を決める
年収アップ
スキルアップ
ワークライフバランス
やりがい
企業理念への共感
など、転職理由は様々ですし、優先順位も人によって違います。
あなたにとって、今回の転職でどうしても叶えたい希望(転職の軸)を決めて、それ以外の重要度と優先順位を合わせて考えましょう。
スキル・経験の棚卸し
株式会社ビズヒッツが2021年に実施した「35歳で転職した理由ランキング」調査において、転職で年収がアップした理由を問う質問に対して、
1位「スキル、経験、能力が評価された」47.5%
2位「収入アップできる求人に絞った」17.5%
3位「前職の給料が安すぎた」15.0%
という結果が出ています。
「スキル、経験、能力が評価された」が47.5%と圧倒的1位ということからも、35歳の転職ではあなたが持っているスキルや経験が重要なことが分かります。
とにかく行動する
「人生で今が一番若い」とはよく言われたもので、思いついたらとにかく行動することが重要です。
特に30代になると、行動できなくなる人が多くなるため、まずは転職サイトに登録して「求人を眺める」「オファーを待つ」でも十分です。
・圧倒的な求人数(2024年11月時点で求人数29万件以上)
・全国の求人を取り扱っている
まとめ
「35歳転職限界説」と「35歳の壁」について解説しました。
「35歳転職限界説」は、終身雇用の崩壊により過去の話となりましたが、「35歳の壁」はまだまだ健在です。その理由は、
採用枠が少ない
マネジャー候補の求人が多い
転職希望者側の条件が増える
というような内容でした。
35歳で転職を成功させるためにやるべきこととして、
の3点を紹介しました。
35歳の転職はまだまだ可能ですし、遅いなんてことはありません。
人は動けない言い訳を見つける天才だから、言い訳を見つける前にとにかく行動しよう!!
・圧倒的な知名度と求人数
・日曜も面談可能
「35歳転職限界説」「35歳の壁」に関するよくある質問
「35歳転職限界説」とは?
35歳以上で転職しても出世や昇進することが難しいことや、転職先を見つけることが難しかったことから「35歳転職限界説」という言葉が転職市場に浴れましたが、過去の話です。
「35歳の壁」とは?
「35歳転職限界説」はほぼほぼ同義語で使われています。
転職は35歳くらいから難易度が上がるため、「壁」と表現されます。
35歳の転職は遅い?
そんなことはありません。20代に比べて、見られるところややるべきことは変わりますが、転職できます。