「目的論」という考え方を身につけて、客観的視点で自分自身をコントロールできるようになろう!
目的論とは?
アドラー心理学の「目的論」をひと言でまとめると、
「現在」を決めているのは「過去(原因)」ではなく「未来(目的)」である。
となります。
もう少し詳しく説明すると、あなたの現在の状況を作っているのは、過去の出来事(原因)によるものではなく、未来の出来事(目的)のためによるものであるという考え方です。
引きこもり少年の目的は?
例えば、引きこもりになったしまった少年に、
なぜ引きこもってしまうの??
と尋ねたときに、
学校でいじめられたから……。(原因)
と答えたとします。
これは過去の出来事(原因)によって、現在引きこもってしまっているという考え方になります。
では、なぜ引きこもっているかという問いに対して、未来の出来事(目的)のためという考え方の場合はどのような回答になるでしょうか?
外に出たくない、他人と関わるのが恐怖で不安、親に心配してもらいたい……。(目的)
となります。
厳しい言い方をすると、過去を言い訳に使っているということになります。
これがアドラー心理学の「目的論」です。
この考え方を身につけると、過去ではなく未来に目を向けるようになるよ!!
目的論のメリット
![目的論のメリット](https://papazo2245.com/wp-content/uploads/2023/07/DE1C0557-4B55-411C-BDF5-51A5F95AA816-1-1024x536.jpg)
メリットは2つあります。
・未来に目を向けるため、ポジティブ思考になる
・目的のために行動を決定するため、後悔が少なくなる
未来に目を向けるため、ポジティブ思考になる
過去に原因を探すのではなく、未来の目的のために行動するようになるため、考え方がポジティブになります。
今の行動を決めているのは未来のためなので、あなた次第でどうとでも変えることが可能です。
目的のために行動を決定するため、後悔が少なくなる
原因を考えると後悔することが多々あります。
目的の場合、未来をどうするかの話なので、極論、過去は関係なく後悔することもありません。
すぐ怒る人はどう考えればいいか?
![すぐ怒る人はどう考えればいいか?](https://papazo2245.com/wp-content/uploads/2023/07/6EF9458B-E4B6-4500-871B-543733C778A5-1024x536.jpg)
すぐ怒る人が怒る目的は?
怒鳴ったり、周りに人がいる状況で部下や子どもを怒ってしまう人の目的は、
上下関係を示す。
怒ってストレスを発散させる。
周りに知らしめる。
などが考えられます。
しかし、怒った理由を確認すると、
部下(子ども)が悪いことをしたから……!
何回言っても同じミスをするから……。
などと答えます。
これは目的ではなく、原因で考えてしまっており、怒ることを原因によって正当化しようとしています。
怒る目的を考える
怒る目的を相手(部下や子ども)のためという風に考え方を変えよう!
相手(部下や子ども) のためと考えた場合の目的は、
同じ失敗を繰り返さないように改善策を検討する。
何がダメだったのか、それによって自分がどういう気持ちになったか知ってもらう。
などが考えられます。
この場合、「怒る」という行動は必要でしょうか?
目的を考えると怒らなくて済む
過去の出来事(原因)ではなく、未来の出来事(目的)を考えるようにすると、「怒る」必要がないことに気づき、それよりも相手のために行動することができます。
まとめ
アドラー心理学の「目的論」をひと言でまとめると、
「現在」を決めているのは「過去(原因)」ではなく「未来(目的)」である。
「目的論」のメリットは、
・未来に目を向けるため、ポジティブ思考になる
・目的のために行動を決定するため、後悔が少なくなる
の2つでした。
すぐ怒ってしまう人は、
同じ失敗を繰り返さないように改善策を検討する。
何がダメだったのか、それによって自分がどういう気持ちになったか知ってもらう。
など、未来の出来事(目的)に目を向けて、考えるようにしましょう。