マネジメント能力とは「チームをまとめる能力」です。
権限を与えられたリソース(ヒト、モノ、カネ、時間)で組織目標に貢献する能力を35歳以上の転職では求められることが多くなります。
「部長」や「主任」などの役職は関係なく、どのような権限の中でどれだけ成果を出すことができるかを求められているので、役職に囚われていると、「マネジメント経験」を履き違えてしまうので注意しましょう。
「主任」でも「マネジメント経験」が必要な求人に応募できるってこと!?
管理職の求人は6年前の3倍に!?
株式会社リクルートが2023年に実施した「管理職の採用動向」に関する調査によると、2022年の管理職求人数は2016年の3.67倍となっています。
製造業ですら増えてる!?
どの業界も管理職の求人数は増えており、中でも注目なのが製造業の管理職求人増えていることです。
製造業は新卒で入社した人を年功序列で管理職にする「日本らしい企業」が多いことで有名ですが、その製造業でさえも外部から管理職を迎え入れたいという需要が高まっています。
マネジメント経験を必要としない求人も多数あるので、35歳以上の転職は必ずマネジメント経験が必要というわけではないよ!
管理職経験・マネジメント経験が必要な理由
チームで成果をあげてほしい
はるか昔、人間は集団をつくり、みんなで狩りをすることでマンモスも狩れるようになりました。(中略)集団で大きな利益を獲得し、獲得した利益を分配する。
『リーダーの仮面』(著者:安藤広大、出版社:ダイヤモンド社)
個人がいくら頑張っても出せる成果には限りがあります。
マネジメント能力があれば、チームを育て、業務を効率化し、1人の力では得られないような成果を出すことができます。
人材不足
管理職の人材不足が深刻な業界も多く、特にIT業界や建設業界、不動産業界の管理職求人数が増えています。
自社で育てる猶予がなく外部から即戦力のマネジャーを採用したいため、マネジメント経験を求める企業が多くなっています。
マネジャー候補を育成してほしい
人材不足の話に繋がりますが、次のマネジャー候補を育成してほしいという企業の思惑もあります。
せっかく若い人を採用してもすぐに辞めてしまったり管理職を目指してくれなかったり、企業の悩みは尽きません。
若手メンバーのモチベーションアップや管理職を目指したい人を育成してほしいという意味合いもあるんだね!
マネジメント経験をPRするときのポイント
権限を与えられたリソース(ヒト、モノ、カネ、時間)で組織目標に貢献する能力を求められているため、それぞれ「権限」と「成果」を明確にすることが重要です。
権限を与えられたリソースは?
メンバーの人数や予算など、どのくらいの規模の仕事をマネジメントしたか数字で伝えましょう。
期間(時間)も重要なので合わせて伝えるようにしてください。
規模感を正確に伝えないと、成果に対して評価できないもんね!
得られた成果は?
・利益が出たのであれば、目標に対して達成率がどのくらいか?
・プロジェクトであれば、無事に成功したか?
・メンバーの経験値を高めることができたか?
などが業務を知らない人が見ても(聞いても)分かるように明確にしましょう。
マネジメントをする上で意識していることは?
メンバーのモチベーションや時間、成果の管理方法などマネジメントをする上で意識していることをPRしましょう。
失敗した経験やそれによって変わった視点を加えるとより良いよ!
受ける企業が求める「マネジメント能力」を理解する
「マネジメント」はとても広く捉えることができるため、面接官と認識が食い違う可能性があります。
業務改善の部分でマネジメント能力を求めている企業に対して、人材育成の部分をPRしても響かないもんね!
企業のマネジメントスタイルは、転職サイトの「求める人物像」や「先輩社員の言葉」などにヒントがかれていたり、転職エージェントから情報を得たり、転職会議などの口コミサイトを見ることで知ることができます。
マネジメント経験を積む方法
役職を上げる
管理職になれば当然ですがマネジメント経験を得られるので、昇進試験を合格すればなれるような状況であれば管理職になってしまうのが一番早いです。
中小企業の場合はポジションがない場合が多く、席が空くのを待つような状況であれば他の手段を検討しましょう。
とにかく手を上げる
プロジェクトや何かをまとめる仕事があれば、立候補して参加するようにしてみましょう。
そこでプロジェクトリーダーや責任者になることができれば、それは立派な「マネジメント経験」です。
「私はこれからこういうことをしたいと思っています」と伝えると、(中略)「その分野に精通してる〇〇さんを紹介してもいかもな」と、同じ未来に向けたコミュニケーションが可能になります。
『スキルSKILL』(著者:高瀬敦也、出版社:クロスメディア・パブリッシング)
「マネジメント経験を積みたい」と声に出すことで、そういう仕事がまわってくる可能性は高くなります。
マネジメント経験を得るための転職を挟む
自分の市場価値の最大化に大きなインパクトを与えるのが「転職」です。転職は、自分の市場価値を高めるための手段の一つでまあるのです。
『転職2.0』村上臣 SBクリエイティブ
転職することで「マネジメント経験」というスキルを得られる会社に行くことも1つの手段です。
転職をゴールと考えず、長期的に見ることができれば選択肢に入る方法ではないでしょうか。
・圧倒的な求人数(2023年3月時点で求人数20万件以上)
・全国の求人を取り扱っている
35歳転職でマネジメント経験・リーダー経験なしでも成功させるポイント
マネジメントの理解を深める
自分の言葉で「マネジメント」を説明できるように理解を深めましょう。
お勧めはマネジメントの本を1冊読むことです。
リーダーシップはマネジメント能力の中の1つなので、リーダーシップ本ではなくマネジメント本を読んだ方がいいでしょう。
コミュニケーション能力を活かす
社内調整や社内営業など具体的なエピソードでコミュニケーション能力が高いことを伝えて、管理職としても活躍できそうだと思ってもらうことが重要です。
「この人は管理職としても活躍できる」と未来を想像させることができれば、採用に大きく近づくことができます。
教育経験をアピールする
新入社員などの教育経験はマネジメント経験として認識してもらえない場合が多いので、視座を上げてPRすることを心掛けましょう。
自分が課長だったらどういう人材を育ててほしいか想像し、〇ヶ月で〇〇ができるように、〇〇に注意して取り組みました。
という感じで、中長期的な目線や自分自身のキャリアアップも意識していることを伝えると、教育経験も十分アピールに使えます。
まとめ
マネジメント能力とは「チームをまとめる能力」です。
権限を与えられたリソース(ヒト、モノ、カネ、時間)で組織目標に貢献する能力を35歳以上の転職では求められることが多くなります。
企業がマネジメント経験を求める理由としては、
・チームで成果をあげてほしい
・人材不足
・マネジャー候補を育成してほしい
という3つがありました。
マネジメント経験を積む方法として、
・役職を上げる
・とにかく手を上げる
・転職を挟む
という3つを紹介しました。
マネジメント経験を必要としない求人も多数あるので、35歳以上の転職は必ずマネジメント経験が必要というわけではないよ!
マネジメント経験なしに関するよくある質問
マネジメント経験・リーダー経験なしでも転職できる?
マネジメント経験なしでも転職可能です。
しかし、35歳以上の転職はマネジメント経験を求める企業が増えています。
マネジメント経験なしでも「マネジメント経験」を求める企業に応募していい?
必須条件でなければ応募しても問題ありません。
あなたがマネジメント経験がないと思っていても実はPRできる可能性があるので、マネジメントの認識を再確認してみましょう。
「主任」はリーダー経験になる?
マネジメント能力は役職は関係なく、どのような権限の中でどれだけ成果を出すことができるかを問われています。
役職に囚われていると、「マネジメント経験」を履き違えてしまうので注意しましょう。