・転職時の企業研究はどの程度やったらいいの?やり方とポイントは?
・企業研究にどのくらい時間をかけるの?
という悩みを解決する記事です。
企業研究ってめんどくさいし、そんなに時間もないんだよね……。
転職という人生の岐路で失敗しないために、業界研究・企業研究はとても重要です。
特に30代の転職は守るべきものも多く、より慎重になりがちなため、業界研究や企業研究には十分な時間をかけた方がいいでしょう。
この記事では、業界研究・企業研究のやり方とポイントを解説するよ!!
企業研究・業界研究をする理由
自己分析の精度を上げるため
求人を探したり、企業研究や業界研究をしたりすると、あなたがどういう仕事に興味関心があるか図ることができます。
「まずは自己分析から」とよく言われますが、ただ求人を眺めたり、業界地図をペラペラとめくったりするだけで自己分析の精度を上げることが可能です。
『日経業界地図』を見ていたら、今まで気にしたことのなかったDX業界にとても興味が湧いたよ!
内定獲得の確率を上げるため
業界研究をすることで、選考を受ける企業の立ち位置や競合を知ることができます。
リーディングカンパニーかどうかで志望動機やPRするスキルが変わってくることもあるため、業界研究はとても重要です。
合わせて企業研究をすることで、何を目指しているかが分かり、「なぜその企業なのか」という志望動機をより具体的にすることが可能です。
転職して後悔しないため
株式会社識学が2022年に実施した「転職による幸福度の実態調査」では、59.7%の人が転職後に「後悔・失敗したと思ったことがある」と回答しています。
理由のトップ3は以下の通りです。
「給与が思ったより低かったから」34.7%
「組織の風土が合わなかったから」22.8%
「思い描いていた職務・業務内容と異なっていたから」19.9%
内定承諾までに知ることで、転職後に後悔する可能性を減らし、納得して働くことが企業研究・業界研究をする目的です。
業界研究のやり方とポイント
新聞・ニュースサイト
一番手軽に業界研究ができる方法は新聞やニュースサイトです。
例えば、建設業界であれば『日刊建設工業新聞』というサイトで1面に載った記事などを確認することができますし、IT業界や金融業界などであれば『日本経済新聞』のサイトで「ビジネス」というタグから業界を選ぶと、業界ごとに記事がまとめられています。(有料記事も含みます。)
業界地図
東洋経済新報社が毎年夏に発行している『「会社四季報」業界地図』や、日本経済新聞社が発行している『日経業界地図』が有名です。
今まで関わってこなかった業界を知ることで、転職先の新たな選択肢が生まれることもあります。
転職エージェント
転職エージェントの中にはある業界に特化して転職支援をしているところもあります。
例えば、コンサル業界に特化した『アクシスコンサルティング』や、エンジニアに特化した『テックゲート』などがあります。
業界や業種に特化した転職エージェントに登録して面談することで、より詳しく業界について知ることができます。
企業研究のやり方とポイント
企業HP
受ける企業のHPはほぼ全員が確認すると思いますが、会社概要や採用情報だけではなく「経営者メッセージ」や「社員の声」などを確認し、社風や求める人物像などを把握しましょう。
有価証券報告書
上場企業は有価証券報告書の提出が義務付けられており、最新の有価証券報告書は「EDINET」と呼ばれる電子開示システムで開示されています。
有価証券報告書は誰でも閲覧可能で、「財務状況」や「事業リスク」など様々な情報を確認することができます。
転職サイト
リクナビNEXTのような転職サイトなら登録しなくても求人情報(業務内容や求める人物像など)を見ることが可能です。
募集が終了した過去の求人も閲覧可能なので、現在は転職サイトでの募集を行っていない企業でも「企業名 リクナビ」と検索すると当時の採用情報を参考にできるかもしれません。
過去の求人情報を参考にしてもいいんだね!?
口コミサイト
OpenWorkや転職会議などの口コミサイトで評判や実際の声を確認できます。
全てを閲覧するには会員登録が必要な上、中小企業は口コミがない場合もありますが、無料で登録できるので、ぜひチェックしてみてください。
職場見学
応募前の職場見学が可能な企業もあります。実際に自分の目で確認することで、情報の精度を上げることができます。
ハローワークの求人であれば、ハローワーク経由で職場見学を依頼することも可能です。
転職エージェント
業界研究と同様に、企業研究でも転職エージェントは有効です。
転職エージェントは企業から直接依類を受けて求人を保有している場合が多いので、担当者がその企業に詳しいことも珍しくありません。
ただし、マイナス面はあまり言ってくれないこともあるので、「口コミサイトで見て気になったのですが…」という感じで、こちらから引き出す必要があります。
企業研究・業界研究にかける時間は?
「30分」が最多!
株式会社Geekly(ギークリー)が2021年に実施した企業分析に関するアンケートにおいて、「企業研究にどこまで時間をかける?」という質間に対して、
10分以下:13%
30分:38%
1時間:32%
2時間以上:17%
という結果になっています。
できる限り時間をかけるべき!
人生の岐路なんだから、2時間でも少なくない!?
時間をかければいいというわけではないですが、後悔する可能性を減らすことができるのであれば、できる限り時間はかけるべきです。
まとめ
業界研究・企業研究のやり方とポイントを解説しました。
業界研究や企業研究をやる理由として、3つありました。
・自己分析の精度を上げるため
・内定獲得の確率を上げるため
・転職して後悔しないため
企業研究・業界研究のやり方は、
・新聞/ニュースサイト
・業界地図
・企業HP
・有価証券報告書
・転職サイト
・口コミサイト
・職場見学
・転職エージェント
を紹介しました。全てやる必要はないので、あなたに合ったやり方で業界研究、企業研究を行いましょう。
企業研究・業界研究に関するよくある質問
転職のための企業研究で何をする?
事業内容や業績、社風や求める人材など、様々な情報を確認することで転職後に後悔する可能性を減らします。
転職のための企業研究には何時間くらい必要?
2時間でも3時間でも納得するまで時間をかけるべきです。職場見学をすることになれば、かける時間は一気に増えることになりますが、転職を成功させるためには必要な時間になるでしょう。
企業研究はいつから始めるべき?
業界研究や企業研究は自己分析にも繋がるため、転職活動を始めたときから内定承諾まで随時行います。
業界研究をすることで、転職先の新たな選択肢が生まれることもあります。