・部下に仕事を任せられない…
・自分でやった方が安心だし早い!
という人におすすめの記事です。
マンパワーグループが2021年に実施した『部下の指導方法に関する悩みや心がけていることについての調査(部下を持つ20代~50代の管理職の男女400名を対象)』によると、「部下に仕事を任せられない」と感じた経験ある管理職が90%以上という結果になっています。
部下に仕事を任せることに対して悩んでいる管理職は多いようなので、この記事では部下に仕事を任せるときのポイントや注意点を紹介したいと思います。
「仕事を任せる」は、部下によって難易度が全然違うし、マネジャーにとって永遠の課題だよ…!!
部下に仕事を任せるメリット
部下が育つ
仕事を任せると部下が育ちます。成長スピードは人それぞれですが、任せることで間違いなく成長します。
責任を持ったり、権限が大きくなることで視野が広がり、ほかの仕事にも活かせるようになります。
チームの士気が上がる
任せられる(頼りにされる)とモチベーションが上がるよ!!
特に、しっかり分業されていてルーティンワークになっている場合は、仕事を任せたりローテーションしたりすることで活気が出てきてチームの雰囲気が良くなることがあります。
属人化が減りチーム力が上がる
プレイングマネージャーで任せることが苦手な人が率いるチームは、その人しかできない仕事が多くなってしまう傾向にあります。
属人化された仕事が多いから、うちのチームは個人戦になりがち……。
部下に仕事を任せることができると、チームとしてのキャパが広がり、チーム力が上がっていきます。
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部下に仕事を任せるときのポイント
部下に合わせた仕事を任せる
などあなたの部下一人一人に合わせた仕事を任せましょう。
急に難しい仕事を任せてみたり、部下が苦手としている仕事を任せたりすると、成果とギャップが出てしまいうまくいきません。
長い目で成長を見守る気持ちで、無理のない範囲で任せるようにしましょう。
ゴールと中継地点だけ見る
ゴールまでの過程を全て見ていると「そうじゃない」「それだと遅い」など、ストレスが溜まってしまいます。
部下も監視されている感覚になり、任せてもらっているという自己効力感が得られません。
ゴールのみの共有だとたどり着けない可能性がある場合は、中継地点を決めて、そこですり合わせを行うようにしましょう。
周り道や立ち止まっていても、「任せている」のであれば我慢して中継地点で待つことが大切だよ!
権限を明確にする
仕事を任せることは、「権限を譲渡すること」です。
分かりやすいところで言うと、〇〇万円までは使っていいという金額面の権限があります。
そのほか、人や時間、モノなどリソースをどこまで自由に使っていいか明確にしてから任せるようにしましょう。
同じ仕事でも少しずつ権限を譲渡していくことで、段階的に任せていくことが可能です。
部下に仕事を任せるときの注意点
丸投げにならないようにする
仕事を丸投げしてくる上司は嫌い…!!
「任せる」と「丸投げ」に明確な違いはなく、受け取り手がどう感じるかによるところが大きいです。
「任せてもらった!」と感じるか、「丸投げされた…」と感じるかですが、丸投げされたと感じてしまうと部下のモチベーション的にもストレス的にも良くないので、成果に繋がりにくくなります。
あなたと部下の感覚のギャップをなくすことが重要なので、仕事の目的や任せる理由、フォローの方法など任せる際にコミュニケーションを密に取るよう心掛けましょう。
「自分でやった方が早い」は捨てる
「自分でやった方が早い」のは当たり前なので、任せるならスピードには一旦目をつぶりましょう。
仕事を効率化していくこともスキルの一つなので、その成長のチャンスを潰してしまわないよう広い心で見守ってください。
あなたも最初から今みたいなスピードでできてないと思うから、初心を思い出して…!
失敗しても見捨てない
慣れない仕事をすれば失敗はつきものです。
それなのに失敗した部下を見捨てて、「自分でなんとかしろ」「俺は知らない」では信頼関係は築けずに、チームは崩壊します。
失敗するものだと思って任せて、実際に失敗したら一緒に対策や改善策を考えましょう。
Z世代の特徴を理解する
世代が違えば見てきた世界、育った時代が違います。
あなたの時代の常識は通用しないと思って、Z世代の特徴を理解して歩み寄りましょう。
特に「いいからやれ!」は全く通用しないので、自分はそれで育った…という考え方は捨てた方がいいよ…!
フィードバックを必ず行う
任せた仕事が完了した後、必ずフィードバックの時間を設けてください。
部下は任された仕事をこなすことでいっぱいいっぱいで、せっかく経験した過程が頭から抜けていくことがあります。
フィードバックは指摘することに限らないので、「この考え方がよかった」「ここの優先順位のつけ方は完璧だった」など、重要な箇所でよかった点をめてあげると、次回の意欲に繋がります。
部下に仕事を任せて失敗した体験談
私が実際に部下に仕事を任せて失敗した体験談と、失敗からの学びを共有するよ…!
みんな「仕事がデキるようになりたい!」と思っていると勘違い…
「仕事は与えられたものだけやる」という考え方、仕事観があるということを理解していなかった私は、「仕事がデキるようになりたいでしょ!」を押し付けて、逆に部下のやる気を削いでしまっていました。
仕事観は人それぞれ違うことを理解して、どうしたら意欲的になるか、相手の物差しで測ることが重要だということを学びました。
まとめ
部下に仕事を任せることに対して悩んでいる管理職に向けて、部下に仕事を任せるときのポイントや注意点を紹介しました。
部下に仕事を任せるときのポイントとして…
・部下に合わせた仕事を任せる
・ゴールと中継地点だけ見る
・権限を明確にする
という3つを紹介しました。
部下に仕事を任せるときの注意点として…
・丸投げにならないようにする
・「自分でやった方が早い」は捨てる
・失敗しても見捨てない
・Z世代の特徴を理解する
・フィードバックを必ず行う
という5つを紹介しました。
「仕事を任せる」は、部下によって難易度が全然違うから、ポイントと注意点を意識しながら、それぞれに合ったマネジメントを心がけよう!!