世の中の35歳の年収事情と転職時の年収アップについて解説するよ!
35歳転職で年収アップは可能?
35歳の平均年収は…
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査結果の概況」では、大卒35~39歳の月額賃金は平均で35万3900円となっています。
賞与を夏・冬の年2回(各1ヶ月分)と想定し、単純に14倍すると「495万4600円」となります。
パーソナルキャリア株式会社は2021年9月~2022年8月の1年間にdodaサービスに登録した約56万人のビジネスパーソンの平均年収データを公表しており、そのデータによると、35歳の平均年収は「442万円」となっています。
男性が「483万円」、女性が「381万円」だよ!
35歳の転職理由1位は「収入アップ」
株式会社ビズヒッツが2021年に実施した「35歳で転職した理由ランキング」調査において、転職した理由や目的を問う質問に対して、
1位「収入アップのため」:13.4%
2位「倒産や経営状況の悪化」:12.4%
3位「35歳を区切りと考えた」:10.3%
という結果となっています。
35歳での転職理由は「収入アップのため」が他の理由より多いようです。
35歳の転職で年収アップした人は…
同じ調査にて、転職で年収がどう変化したかという質問に対しては、
1位「上がった」:41.3%
2位「下がった」:37.1%
3位「変わらない」:21.6%
と、上がった割合と下がった割合がほぼ半々という結果となりました。
収入アップのために転職する35歳が一番多く、転職によって年収アップした人は約4割です。
年収アップを転職の最優先事項として活動すれば、年収アップは難しいことではないよ!
・登録時に審査がある
・30代の転職成功例多数
・プラチナスカウトで特別なオファーがくる
35歳転職で年収アップが厳しい理由
採用枠が少ない
そもそも30代の求人数は20代に比べて少なくなります。
総務省統計局が2023年5月に労働調査の結果を公表しており、その中に転職者数もありました。
25〜34歳:74万人
35〜44歳:55万人
(ここで言う「転職者」とは、就業者のうち前職のある者で、過去1年間に離職を経験した者とされています。)
約20万人、35~44歳の方が動きが少ないことが分かります。それだけ枠も空かないことになるため、求人数が少ないことも納得できます。
マネジャー候補の求人が多い
35歳くらいの転職となると、企業側が求める人材として「マネジャー候補」の割合が多くなります。
専門性や資格等が必要な場合もありますが、それ以上にマネジメント能力や対人スキルといった業種や職種が違っても使える能力が必要になります。
今まで専門スキルを磨き続けて、別会社ではそのスキルが活かせないような場合は、転職活動が少し厳しくなる可能性があります。
転職希望者側の条件が増える
35歳になると20代の頃より譲れない条件が増えているでしょう。
家族構成による動務地や労働時間、年間休日など年収アップ以外にも条件が増えると、それだけ転職も厳しくなります。
年収アップの優先順位は一番高い?
いくら以上の年収アップを希望する?
年収アップ以外の優先順位は?
などを周りと相談しながら、しっかりと決めた上で転職活動を進めましょう。
35歳転職で年収アップするためにやるべきこと
転職の軸を決める
年収アップ
スキルアップ
ワークライフバランス
やりがい
企業理念への共感
など、転職理由は様々ですし、優先順位も人によって異なります。
あなたにとって、今回の転職でどうしても叶えたい希望(転職の軸)を決めて、それ以外の重要度と優先順位を合わせて考えましょう。
スキル・経験の棚卸し
株式会社ビズヒッツが2021年に実施した「35歳で転職した理由ランキング」調査において、転職で年収がアップした理由を問う質問に対して、
1位「スキル、経験、能力が評価された」:47.5%
2位「収入アップできる求人に絞った」:17.5%
3位「前職の給料が安すぎた」:15.0%
という結果が出ています。
「スキル、経験、能力が評価された」が47.5%と圧倒的1位ということからも、35歳の転職ではあなたが持っているスキルや経験が重要なことが分かります。
業界選定をサボらない
業界によって期待できる年収が全く違うことは有名な話です。
中小企業庁が2021年6月に公表した「中小小売業・サービス業の生産性分析」では、労働生産性(1人あたりの生産性)が
製造業:525万円
宿泊業:442万円
小売業:381万円
飲食業:233万円
と、製造業と飲食業では倍以上の開きがある結果となっています。
同分析では、労働生産性が高い企業は労働者1人あたりの営業利益も高いことが分かっており、業界の生産性が年収に影響が出ることは明らかです。
例えば同じ営業職でも、業界として伸びている又は市場規模が大きな業界を選定しましょう。
年収アップ転職での注意点
入社時の年収だけに囚われない
入社時の年収は今より上がっても、そこから上がらなかったり、3年後には下がったり…ということも珍しくありません。
そうならないために、内定通知書の確認は当たり前として、評価制度や給与体系も事前に確認する必要があります。
どのような人が評価され、その評価がどのような形で反映されるのか、しっかり確認しよう!
労働時間(拘束時間)の激増
年収アップだけに注目して転職活動をした場合の落とし穴として、労働時間(拘束時間)の激増があります。
時給にしたら前職とそんなに変化なかった……。
とならないように、現場の人と話す機会をもらい、実際の労働時間を聞いてみることをおすすめします。
年収以外を捨てすぎない
年収アップだけに意識しすぎて、やりがいやワークライフバランスなど他の部分を捨てすぎないようにしてください。
前述した通り、もちろん優先順位によって捨てる部分も出てくると思いますが、年収以外全てを捨てる必要はありません。
希望年収と年収交渉のポイント
応募書類の希望年収欄は「責社規定に従います」
履歴書や応募書類に希望年収を記載する場合は、金額は記入せずに「責社規定に従います」とします。
一番の理由は、採用側に対して良い印象を与えないからという点です。
年収交法のタイミングは?
採用途中で聞かれない限り、内定獲得後〜内定承諾前に年収交渉を行いましょう。
内定を獲得しているということは、企業はあなたを欲しかっているということになります。
希望を伝え、あなたが選ぶ立場であることをお互いが理解できるようにしましょう。
年収交渉に使える材料
年収交渉に使える材料として、
他社からの内定
採用面授時に評価してもらった点
業界の平均年収
前職の年収やポンション
などの中から使える材料を使いましょう。
「交渉力」は様々な仕事で使えるスキルでもあるので、年収交渉によって更に評面が上がる可能性もあります。
転職エージェントに任せる
転職エージェントを利用して内定を獲得した場合は転職エージェントに任せましょう。
転職エージェントの報酬は「想定年収の30%」 と言われています。
あなたの年収が上がれば上がるほと、自分たちが得られる報酬も上がる仕組みなので、年収交法を積極的に行うことも考えられます。
年収交渉は悪いことじゃないよ!
「お願い」ではなく、「交渉」という認識で行おう!
・圧倒的な求人数(2024年9月時点で求人数29万件以上)
・全国の求人を取り扱っている
まとめ
35歳転職で年収アップは厳しいのか…について解説しました。
採用枠が少ない
マネジャー候補の求人が多い
転職希望者側の条件が増える
といった厳しくなる理由もありましたが、やるべきことをしっかりやって、注意点を意識すれば、決して難しいことではありません。
人生100年時代!
35歳はまだまだこれからだよ!
35歳転職で年収アップに関するよくある質問
35歳男性の平均年収は?
「483万円」です。
(パーソナルキャリア株式会社は2021年9月~2022年8月の1年間にdodaサービスに登録した約56万人のビジネスパーソンの平均年収データより)
35歳女性の平均年収は?
「381万円」です。
(パーソナルキャリア株式会社は2021年9月~2022年8月の1年間にdodaサービスに登録した約56万人のビジネスパーソンの平均年収データより)
35歳の転職で年収アップは厳しい?
そんなことはありません。35歳で転職した人の4割以上は年収が上がっています。