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事実と感情を分ける|部下への注意の仕方が分からない場合の考え方

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papazo

指摘するときは「感情」の言葉を混ぜちゃダメ!

「事実」だけで話すことを意識しよう!

部下への注意の仕方って気を遣いますよね…。

良かれと思って言っていても、部下の受け取り方が全く違い、最悪辞めてしまうなんてことも……。

注意するときに「感情」を入れずに、「事実」だけを話すように意識してみましょう。

言葉には「事実」と「感情」がある

言葉には事実と感情がある

言葉には「事実」と「感情」があります。

日頃から意識して使い分けている人は少ないかもしれません。

日記で見る「事実」と「感情」

誰もが小学生のときに書いたことがあるような日記で見てみましょう。

夏休みに家族で沖縄へ旅行に行きました。

とても天気が良く、海が冷たくて気持ちよかったです。

また沖縄へ旅行に行きたいと思いました。

この日記を「事実」は黄線「感情」は緑線にすると次のようになります。

夏休みに家族で沖縄へ旅行に行きました。

とても天気が良く、海が冷たくて気持ちよかったです。

また沖縄へ旅行に行きたいと思いました。

この文章から「感情」の緑線がなくなると無機質な文章となり、日記→メモに変わっているのが分かると思います。

「感情」によってより伝わる

人は「事実」と「感情」を混ぜながらコミュニケーションをとっていて、「感情」が入ることで相手に伝わりやすくなる場合が往々にしてあります。

しかし、注意するときの「感情」は怒りであることが多く、「感情」が優先して相手に伝わってしまうため、意識して伝え方を変える必要があります。

注意するときは「事実」で話す

部長

おいアルパカ君、どこ行ってたんだ!?探したぞ!

アルパカ君

すみません、来客があって打合せをしてました。

部長

資料Aがなくて困ってるのに!どこにある!?

アルパカ君

それなら私の引き出しの中に…

このような光景を見たことがある人、または当事者になった経験がある人も多いかと思います。

部長が本当に伝えたいことを考えてみます。

部長の言葉の中のにある「事実」は次の通りです。

・アルパカ君を探していた。

・資料Aがどこにあるか分からない。

今回の会話で必要なことはこの「事実」の部分であり、「どこに行ってたんだ!?」と問い詰めることではありません。

目的は改善策を決めること

この「事実」をふまえて、

・どこかに行く際は誰かに伝えてから。

・資料Aは共有フォルダに保管する。

という今後のための改善策を決めることが重要です。

しかし、部長は自分が困って大変だったという怒りの「感情」を混ぜています。

papazo

アルパカ君は「来客だから仕方ないのに怒られた」という風に受け取ってしまうね……

この例からも分かる通り、部下に注意するときに意識したいことは「事実」のみ話して「感情」の言葉を混ぜないことです。

「事実」のみでも威圧感は出る

「事実」のみ話すと先ほどの日記→メモに変わったように無機質な文章になるため、「感情」が入らなくても威圧感のある言葉になりやすく、注意としての役割を十分に果たします。

注意するときは「感情」の言葉を混ぜないで、「事実」のみで話すように意識しましょう。

褒めるときは「事実」と「感情」で!

褒めるときは事実と感情で!

褒めるときは「感情」が大切

褒めるときは「事実」と「感情」を混ぜた方がより相手に気持ちが伝わります。

例えば料理を作ってくれた相手に感想を伝えるとき、

「この肉じゃが、味が染みててすごくおいしいね。」

事実のみ「この肉じゃが、味が染みてるね。」

感情のみ「この肉じゃが、すごくおいしいね。」

相手に良い感情を伝えるときは「事実」を入れることで、より感情が伝わりやすくなります。

キャッチコピーにも使われている

この技術は大手企業のキャッチコピーにもよく使われています。

「おいしさを笑顔に」 キリン

「おいしい」という「感情」で「笑顔(事実)」になってもらいたいという、シンプルだけどキリンが目指しているものが伝わるキャッチコピーだと思います。

「ココロも満タンに、コスモ石油」 コスモ石油

「ガソリンを満タンに」という「事実」に、「ココロも満タンに」してほしいという「感情」を入れて、サービスに対する想いをこめているキャッチコピーだと思います。

まとめ

言葉には「事実」と「感情」があります。

部下に注意するときに意識したいことは、「事実」のみを話して「感情」の言葉を混ぜないことです。

「感情」の言葉をいれてしまうと、部下は怒られたという気持ちだけが残り、双方にとっていいことはありません。

注意することで相手を萎縮させたいわけではないと思います。

次に活かせる改善策を一緒に考えて理解してもらうために、怒りの「感情」の言葉は出さずに部下と良い関係を築いていきましょう。