・35歳で転職を考えている
・35歳転職の様々なデータや転職サイト、転職本などのノウハウを知りたい
という人へおすすめの記事です。
35歳を一つの区切りと考え、転職を考える人は多いのではないでしょうか?
35歳で転職は遅いかと不安に感じる人も多く、「35歳転職限界説」「35歳の壁」という言葉もあります。
ただ、やり方を間違えなければ35歳でも転職は可能で、むしろ好条件で転職できる人も多く存在します。
35歳におすすめの転職サイト3選
doda
・圧倒的な求人数(2024年11月時点で求人数29万件以上)
・全国の求人を取り扱っている
リクルートエージェント
・圧倒的な知名度と求人数
・日曜も面談可能
ビズリーチ
・登録時に審査がある
・30代の転職成功例多数
・プラチナスカウトで特別なオファーがくる
転職サイトは2つ以上登録して、比べながら自分に合うサイトを選んでいく方法がお勧めです。
35歳で転職を考える理由
年収を上げたい
35歳…今の年収で本当に将来大丈夫かな…??
結婚、子育て、マイホームなどお金が必要なイベントが次々と発生する35歳くらいで、年収を上げたいと思うことは普通のことです。
年収アップのために転職活動を始める前に、35歳の年収事情を色々紹介します。
35歳の平均年収は?
厚生労働省の「令和4年費金構造基本統計調査結果の概況」では、大卒35~39歳の月額賃金は平均で35万3900円となっています。
賞与を夏・冬の年2回と想定し、単純に14倍すると「495万4600円」となります。
パーソナルキャリア株式会社は2021年9月~2022年8月の1年間にdodaサービスに登録した約56万人のビジネスパーソンの平均年収データを公表しており、そのデータによると、35歳の平均年収は「442万円」となっています。男性が「483万円」、女性が「381万円」です。
35歳の理想年収は?
あなたの理想の年収はいくら??
「年収アップ」のための転職となる場合、理想年収(希望年収)は抑えておきたいポイントです。
大企業の35歳の平均年収や2023年の新入社員の35歳時点での理想年収などは別の記事でまとめています。
転職による年収アップの相場は?
株式会社マイナビが2022年に実施した「転職動向調査2023年版(2022年実績)」では、転職後に前職よりも年収が50万円以上増えた人が39.5%となっています。
一般的に転職後の年収アップは5〜10%と言われていますが、「50万円」はひとつの目安としてもいいでしょう。
35歳で転職しても年収アップは厳しい?
株式会社ビズヒッツが2021年に実施した「35歳で転職した理由ランキング」調査において、転職で年収がどう変化したかという質問に対して、
1位「上がった」:41.3%
2位「下がった」:37.1%
3位「変わらない」:21.6%
と、上がった割合と下がった割合がほぼ半々という結果となりました。
同調査によると、収入アップのために転職する35歳が一番多く、転職によって年収アップした人は約4割となっています。
35歳が転職しても年収アップが厳しい理由としては、
・採用枠が少ない
・マネジャー候補の求人が多い
・転職希望者側の条件が増える
などが挙げられます。詳細や年収交渉のポイント、注意点などは別の記事でまとめているので参考にしてみてください。
年収アップしても後悔することも…
年収アップで転職できたのに後悔する場合もあるの!?
転職によって年収が上がっても後悔している人も存在します。後悔した理由としては、
・一時的に上がっただけだった
・年収は上がったが激務すぎる
などが挙げられます。「年収アップ」の一本柱で転職活動を始めようとしている人は気を付けてください。
将来が不安
今のままこの会社にいる自分自身や将来性の無さそうな会社に不安を感じて転職活動を始めるパターンもあります。
35歳は色々見えてくる年齢なので、勘のいい人は手遅れになる前に行動します。
35歳で行き詰まりを感じる…
キャリアを重ねて、周りが見えて、自分の将来もある程度見えてくる30台半ばに、
今のままでいいのかな……
私は今後どうなりたいんだろ……
など不安を感じたり行き詰まりを感じたりすることがあります。
キャリアの不安や行き詰まりを感じる人は多いため、そういう30代に向けたビジネス書も多く出版されています。
転職は何歳まで可能?
35歳で転職を考えていると、「35歳転職限界説」や「35歳の壁」という言葉を耳にすると思います。
転職の限界は35歳?
と不安に思ってしまうかもしれませんが、「35歳転職限界説」は過去の話です。
しかし、「35歳の壁」は確かに存在し、もっと言えば「年齢を重ねるごとに転職の壁は高くなる」と思っておいた方がいいでしょう。
30代で転職3回は多い!?
もうすでに2回転職してるんだけど、30代で3回目はやばいかな…??
転職回数が多くて不安に思う人も多くいます。
しかし、「継続性」の懸念を薄めて「再現性」で勝負できれば、何回目でも転職は可能です。
35歳の転職は市場価値が全て?
転職において市場価値は重要ですが、35歳の転職となるとその重要度は20代に比べて格段に上がります。
社内での評価=市場価値ではないため、今まで積み上げてきた「あなた」という商品が市場に出て売れるのか…と不安に思う人は大勢います。
市場価値の高め方や使い方について詳しく知りたい人には、motoさんの著書『転職と副業のかけ算』(出版社:扶桑社)がお勧めです。
今いる会社に将来性がない
このままこの会社にいて大丈夫かな…
会社の将来性に不安を感じて転職を考える場合もあります。
・優秀な人からどんどん辞めていく
・10年以上同じ商材を同じ顧客に売っている
・経営陣の意思決定が遅い
など、将来性のない会社の特徴が多く当てはまる場合は、転職を考えて当たり前とも言えます。
人事評価が低い
一生懸命働いたいるのに、上司から嫌われていたり成果が上がらなかったりして、人事評価が低いと転職を考えたりします。
環境の変化
35歳は仕事でも家庭でも目まぐるしい変化に対応しなければいけません。
その変化への対応として「転職」が選択肢に入ってくることは視野が広い証拠です。
家族が増えて優先順位が変化した
ミネソタ大学のサニー・ハンセン博士は、人生の役割を4つに分けています。(通称4L)
Lobor(仕事)
Love (愛)
Learning (学習)
Leisure (余暇)
4つの中で人生の優先順位を決めることで、意思決定の手助けになります。
30代半ばになると、結婚や出産、持ち家の購入などのライフイベントがある人も多くなり、「仕事」の優先順位が変化し、転職を検討します。
家庭のために今まで以上に仕事を頑張って稼ぎたい!
家庭に時間を使いたいから仕事はほどほどにしたい!
など、考え方は人それぞれです。
転勤や単身赴任になった…
サラリーマンは会社に従わなければいけません。
転動や単身赴任を急に命じられることは、このままこの会社で働き続けるのかどうか考えるきっかけにもなります。
特に35歳で転動や単身赴任になると、自分一人では決められない状況であることが多く、選択肢の中に「転職」が入ってくる可能性は高いです。
仕事も家庭も負荷が増えてキャパオーバー
みんなこんなに仕事も家庭もこなしてるの…??
30代になると管理職になる人も多くなり、責任のある仕事も当たり前のように増えてきます。
更に家庭もある場合、子どもができたりすると家庭内での役割も増えるため、キャパオーバーになってしまうことが多々あります。
仕事も家庭もやり方や考え方次第で上手くこなせることもありますが、仕事の環境を変えてワークライフバランスを改善したいと考えて転職を検討することもあるでしょう。
中間管理職になりストレスが多くなった
中間管理職になってから板挟みでストレスがやばい…!
35歳くらいだと中間管理職になる人や教育係になる人も多くなり、今まで以上に人間関係のストレスを感じることがあります。
マンパワーグループ株式会社が2019年に中間管理職社員400名を対象に実施した「勤務先で感じているストレス」についての調査において、ストレスの原因だと思うことは何かという質問(複数回答可)に対して、
1位「上司との関係」47.0%
2位「仕事量が多い」36.4%
6位「後輩との関係」16.1%
という結果になっています。
中間管理職になるという環境の変化も転職を検討するきっかけとなります。
とにかく現状から逃げたい
現状から逃げたいけど、その前に転職先を決めようとしているのであれば今のうちに行動しましょう。
本当に病んでくると、転職活動する気力もなくなって追い込まれることになってしまいます。
仕事が疲れた。辞めたい。でも次がない。
仕事に疲れてしまって辞めたい、でも次がない……
と考えて、常に頭の中に「転職活動」という文字がある人もいるのではないでしょうか?
35歳でとりあえず仕事を辞めてもいいのかどうか悩んでいるのであれば、まずは何かしら行動してみるのはいかがでしょうか。
人間関係が最悪
退職の本当の理由は「人間関係」って聞いたけど…?
エン・ジャパン株式会社が2022年に実施した「本当の退職理由」についてアンケートにおいて、会社に伝えなかった「本当の退職理由」は何ですか(複数回答可)という質問に対して、
1位「職場の人間関係が悪い」35%
2位「給与が低い」34%
と給与よりも人間関係が本当の転職理由となっている人が多いという結果になっています。
実際に私の周りでも人間関係による転職が多く、「人間関係」は転職のスイッチと言えるかもしれません。
何がしたいかわからない
毎日が消費されていく感覚で何がしたいかわからなくなる…と思ったことはないですか?
このままではやばい…という感覚しか残らずに、何か変えなきゃと転職活動を始めるパターンもあります。
バーンアウト?燃え尽き症候群?
燃え尽き症候群(バーンアウト)という言葉を聞いたことある?
それまで意欲的に取り組んでいたことが全くできなくなる(又はしたくなくなる)ことを燃え尽き症候群(バーンアウト)と言います。
仕事においてもそうなる可能性があり、特にコロナ過でリモートワークが増えたことで、仕事のオンオフの切替えが上手くできないことが原因でなってしまう人が増えました。
環境を変えればまた一生懸命働くことができるはず…という思いで転職活動を検討する場合もあるでしょう。
35歳の転職が厳しい理由
転職は需要と供給で成り立ちます。
35歳になると転職が厳しくなる理由として採用側(需要)の問題と応募側(供給)の問題、それぞれが存在します。
こっち側の問題なんてあるかな??
募集する会社側の問題はコントロールできませんが、応募するあなた側の問題はコントロールして転職活動する必要があります。それぞれ解説します。
採用側(需要)の問題
採用側の問題は2つあります。
・マネジャー候補の求人が多い
・採用枠が少ない
マネジャー候補の求人が多い
35歳くらいの転職となると、企業側が求める人材として「マネジャー候補」「マネジメント経験者」「リーダー経験者」の割合が多くなります。
専門性や資格等が必要な場合もありますが、それ以上にマネジメント能力や対人スキルといった業種や職種が違っても使える能力を採用側が求めることが多くなります。
今まで専門スキルを磨き続けてきたけど、別会社では活かせないような場合は、転職活動が少し厳しくなる可能性があります。
採用枠が少ない
30代になってから求人数が少なくなってる気がする……。
30代の求人数は20代に比べて少なくなります。
総務省統計局が2023年5月に2023年1~3月期の労働調査の結果を公表しており、その中に転職者数の記載もあります。
(ここで言う「転職者」とは、就業者のうち前職のある者で、過去1年間に離職を経験した者とされています。)
25〜34歳:74万人
35~44歳:55万人
約20万人、35〜44歳の方が動きが少ないことが分かります。それだけ枠も空かないことになるため、求人数が少ないことも納得できます。
企業が若い人を欲しがる側面もありますが、あなたが悩んでいるように動けない35歳以上が多いことが予想できます。
応募側(供給)の問題
応募側の問題は4つあります。
・自分ひとりの問題ではない
・夫ブロック・嫁ブロック
・企業が求めるスキルがない
・未経験業界・職種への転職したい
自分ひとりの問題ではない
家族の理解がないと転職なんて無理だよね……。
35歳くらいになると家族持ち・妻子持ちが周りにも多くなってくる頃で、自分ひとりの人生ではなくなっている場合があります。
20代で何でも自分が我慢すればいいときと違い、家族に我慢させるわけにはいかずに転職を断念する、又は転職の条件が増えるといったことが起こります。
特に勤務地や労働時間、年間休日、年収などは今までより悪くなることは許されないという状況でスキルアップややりがいを求めると、応募できる企業が極端に減ってしまい、転職が厳しくなることが考えられます。
夫ブロック・嫁ブロック
転職が決まったのに嫁ブロックで阻止された……。
エン・ジャパン株式会社が2023年に「転職の家族ブロック」というアンケートを35歳以上2342名に実施した結果、家族に転職を反対された経験がある人の割合は33%となっています。
しかも、反対された人のうち、約半数が内定辞退の経験があるという驚きの結果も出ています。
せっかく内定獲得までいったのに、家族によって転職を阻止される可能性があるため、35歳での転職がより厳しくなっていると考えられます。
企業が求めるスキルがない?
35歳の転職で「スキルなし」でも大丈夫?
という悩みを持つ人が多くいるようですが、スキルがない人なんていません。
「スキル」の捉え方や考え方を変えれば、あなたが持っているスキルに気づくことができるはずです。
2023年9月に発売された『スキルSKILL』(著者:高瀬敦也、出版社:クロスメディア・パブリッシング)という本が最強です。「紹介され力」や「朝令暮改力」「自分の時間を増やす力」など、42個のスキルが書かれており、きっとあなたの転職活動の役に立ちます。
35歳だけど未経験業界・職種への転職したい
今の業界・職種を辞めて、新しい業界・職種に転職したい場合は厳しくなる可能性があります。
ただし、後述するポータブルスキルを活かして異業界・同職種に転職成功している人も多いため、問題にならないケースもあります。
35歳で転職するメリット
35歳で転職することにメリットなんてあるの!?
35歳で転職することがメリットになることもあります。
20代とは全く違ったアプローチになるので、35歳で転職することを活かして行動できるようにメリットを把握しておいてください。
ミスマッチを防げる
・自分が何をしたいか分かっている
・自分に合った仕事が分かっている
こういう人の転職は入社後にミスマッチが発覚する可能性が低くなります。
35歳くらいになると、20代に比べて自分が何者か分かってきてるよね!
自分が何をしたいか分かっている
35歳くらいになると社会人経験は10年〜15年とそれなりに長く、自分自身が何をしたいか分かっているのではないでしょうか。
どんな仕事がしたいかに限らず、「仕事」に対して何を求めるか自己分析ができているので、20代の転職に比べて企業とのミスマッチを防ぐことが可能です。
自分に合った仕事が分かっている
仕事に何を求めるかと同様に、どんな仕事だと自分の能力を活かすことができるか、適職を知っている可能性が20代に比べて圧倒的に高いです。
転職経験がなくても、今まで様々な仕事を色々なタイプの人とこなしてきている経験から、どんな仕事だと期待以上の成果を出すことができるか分かっているため、入社後に「こんなはずじゃなかった・・」というミスマッチを防ぐことが可能です。
たしかに今なら自分が活躍できそうな仕事が分かってるかも!
自分に合った仕事を再確認する上で「適職診断」というものを受けてみてもいいのではないでしょうか。
即戦力として働ける
35歳の転職では、最初からある程度の裁量が与えられ、責任のあるポジションに就くことが可能です。
責任があり、即戦力としてプレッッシャーを感じるリスクもありますが、まだまだ若い35歳のうちに行動することで、その後の30年以上の時間を充実させましょう。
年収アップが図れる
前述した通り、35歳で転職したうちの約4割の人は年収アップに成功しています。
今の会社の給与の上がり方に不満がある場合は「年収アップ」を求めて転職することで、このままではたどり着いかない年収になる可能性があります。
特に職種は同じでも業界を変えることによって年収が大幅にアップすることがあります。
中小企業庁が2021年6月に公表した「中小小売業・サービス業の生産性分析」では、労働生産性(1人あたりの生産性)が
製造業:525万円
宿泊業:442万円
小売業:381万円
飲食業:233万円
と、製造業と飲食業では倍以上の開きがある結果となっています。
業界が違うだけでこんなに年収差があるんだね!
同分析では、労働生産性が高い企業は労働者1人あたりの営業利益も高いことが分かっており、業界の生産性が年収に影響が出ることは明らかです。
今までの経験を活かした同職種で異業界への転職をすることで年収アップを図ることができます。
35歳で転職成功する人の特徴
35歳で転職を成功することができる人の特徴を4つ紹介します。
・転職の目的がはっきりしている
・自己分析ができている
・企業分析ができている
・転職することをゴールとしていない
転職の目的がはっきりしている
そもそも転職において成功とはなんだと思う??
この転職は成功だった、失敗だったという評価は人によって異なります。
今回の転職で達成したい目的がはっきりしているからこそ、その目的に向かって転職活動を行うことができます。
自己分析ができている
転職で成功する人は自己分析がしっかりとできています。
先ほどメリットの部分で紹介した「ミスマッチを防ける」と重複しますが、転職してよかったと思えるかどうかは「あなた次第」です。
自己分析ができていて、自己評価と転職先からの評価にギャップがなければ、より成功に近づく可能性が高くなります。
企業分析ができている
自己分析は大事って聞くけど、企業分析も大事なの??
自己分析と同じくらい重要なことが企業分析です。
ある程度は入社してみないと分からないので仕方ないですが、それでも企業分析をすることで転職の成功率は各段に上がります。
株式会社Geekly(ギークリー)が2021年に実施した企業分析に関するアンケートにおいて、「企業研究にどこまで時間をかける?」という質問に対して、
10分以下:13%
30分:38%
1時間:32%
2時間以上:17%
という結果になっています。意外と時間をかけていない印象ですが、「転職会議」のような口コミサイトを利用して本音に近い部分もチェックすることをお勧めします。
転職することをゴールとしていない
転職することがゴールではなく、叶えたい人生に近づくことに対する手段として転職する人は成功します。
転職は、自分の市場価値を高めるための手段の一つでもあるのです。
「転職2.0」著者:村上臣 出版社:SBクリエイティブ
今後、人の労働寿命が延びて会社の平均寿命が短くなると転職をしてもせいぜい一度という時代ではなくなります。
今回の転職で何を成し遂げたいか決めることで、人生のゴールへ近づくという意識が必要です。
35歳の転職で求められるポータブルスキル3選
自由に持ち運びができる能力や知識をポータブルスキルと言います。
厚生労働省では、ポータブルスキルについて「業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」と定義しています。
35歳の転職で求められるポータプルスキルは20代のそれとは違ってきます。
ポータブルスキルなんて今まで意識したことなかったけど大丈夫かな…!?
35歳の転職に特に重要なスキルは次の3つです。
・再現性
・マネジメント能力
・コミュニケーション能力
それぞれのPRの方法を紹介します。
再現性
ビジネスにおける再現性とは「思考を再現することで、仕事の内容や相手、状況などが違っても成功まで導けること」です。
転職先で成果を出せることが証明できれば採用される可能性は高くなります。
再現性は「思考」なので、持ち運ぶことが可能なポータブルスキルです。どの会社でも使うことができます。
今までの職場で出した成果を披露するのではなく、そのときの思考が転職先でも活かすことができると認識してもらうために、
過去の成果は〇〇という風に考えて実行した結果なので再現性があり、御社でも同様に成果を出すことができます!
という感じで考え方をPRして、あなたを採用した未来を想像させることが有効です。
マネジメント能力
マネジメント能力とは「チームをまとめる能力」です。
権限を与えられたリソース(ヒト、モノ、カネ、時間)で組織目標に貢献する能力を35歳の転職では求められることが多くなります。
「部長」や「バイトリーダー」などの役職は関係なく、どのような権限の中でどれだけ成果を出すことができるかをPRしたいので、
〇〇を達成するために、〇人のチームの管理を任されて成果を出しました!
という感じでPRしましょう。
できる限り相手が求めるマネジメント能力に近いリソース(ヒト、モノ、カネ、時間)を管理した経験を押し出すことで、あなたが転職先でマネジメント能力を発揮しているイメージを持ってもらえるようにしてください。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は説明不要かと思いますが、めちゃくちゃ重要なポータブルスキルです。
しかし、応募書類の自己PRにコミュニケーション能力を書くことはお勧めしません。理由は3つあります。
・ほぼ全ての人がコミュニケーション能力があると応募書類に書くから
・コミュニケーション能力がないのに「デキる人」なんて超レアで、もはや必須スキルだから
・コミュニケーション能力なんて面接時に分かるから
たしかに安易に「コミュニケーション能力」って自己PRに書こうとしてた……!
応募書類に記載する場合は「コミュニケーションを円滑にするために〇〇を大事にしており」など、コミュニケーションを重要視していることは伝えると良いでしょう。
35歳の転職で成功するための手順
35歳の転職で成功するための手順を、転職系YouTuberサラタメさんの著書『シン・サラリーマン』(出版社:ダイヤモンド社)を参考に解説します。転職のステップは9つです。
1.「転職の軸」を決める
2.スケジュールを決める
3.自己分析をする
4.企業分析をする
5.家族の理解を得る
6.応募書類を作成する
7.面接を受ける
8.内定をもらう
9.現職を退職する
1.転職の軸を決める
転職の目的がある人が成功すると前述した通り、「転職の軸」は最初に決めましょう。
この段階では誰かに相談せずに、まずは自分の中で優先順位を付けてみるといいでしょう。
2.スケジュールを決める
35歳の転職には半年〜1年くらいかかると思います。
転職エージェントはあなたが転職して初めて報酬が発生するので、なるべく早く転職させようとしてきますが、「応募するか」と「内定承諾するか」にはある程度時間をかけて考えることをお勧めします。
3.自己分析をする
35歳くらいにあると自分のことは分かっていると思いますが、適職診断をしてみたり本を読んでみたりしながら改めて自己分析をしてみてもいいでしょう。
ちなみに、あなたが普通にやっているのに他の人にとっては凄いことだった!っていうのはあなたの「強み」だよ!
4.応募企業を決める
業界選定が大事ということは前述しましたが、どの業界を目指すか決めた上で、応募企業を決めていきましょう。
企業分析はとても重要なので、ここで雑にならないように、転職サイトやホームページだけを鵜呑みにしないように口コミサイトや「就職四季報」を活用してみてください。
5.家族の理解を得る
35歳の転職でポイントになってくるのが、家庭での立ち回りです。
転職本のベストセラー『転職の思考法』(著者:北野唯我、出版社:ダイヤモンド社)によると、パートナーへの転職の相談時に必要なことは、
1.ロジック
2.共感
3.信頼
と書かれています。中でも大事なのは「2.共感」で、相手が共感できる文脈で話すことをポイントとしています。
6.応募書類を作成する
応募する企業が決まったら「履歴書」「職務経歴書」を作成します。
応募書類が完成したら誰かに見てもらうようにして、フィードバックをもらいましょう。
7.面接を受ける
書類審査に合格したら面接です。
提出書類の内容は頭に入れて、自分の言葉で話せるように練習しておきましょう。(ここでも誰かに面接官役をやってもらえるとベストです。)
35歳くらいの転職面接では、20代と質問も違ってくることが多いので、しっかり面接対策してから臨んでください。
8.内定をもらう
内定通知を受け取ったらすぐに承諾せずに、最初に決めた「転職の軸」に合っているか確認しましょう。
9.現職を退職する
新しい勤務先の出勤日が決まったら、現職の退職手続きをします。
「いついつから来てほしい」など、これからお世話になる会社の希望は優先しつつ、今までお世話になった会社への感謝を忘れずに、引き継ぎをしっかり行ないましょう。
35歳転職でよくある質問
35歳で転職はやっぱり厳しい?
転職は需要と供給です。35歳になると採用側も応募側もそれぞれ条件が厳しくなったり多くなったりするので、その分ハードルは高くなります。
35歳で転職するメリットはある?
「ミスマッチが防げる」「即戦力として働ける」「年収アップが図れる」など、35歳で転職するからこそのメリットがあります。
35歳の転職で必要なスキルは?
企業が求める人材によりますが、「再現性」「マネジメント能力」「コミュニケーション能力」の3つのポータブルスキルが特に重要です。